なぜなら、整形外科に10年以上勤務し「腰痛」を何千人も診させて頂いた経験の中で、腰痛は本当に難しいと思うのが本音だからです。
が、しかし。
それと同時に研究で色々と腰痛が解明されていく中で、しっかりとその原因を追究し
腰痛でお悩みの方に説明する重要さもわかってきました。
まずは要因を知ること
腰痛には何百種類もの要因があると言われる中で、明らかな気質的な病変である
の場合は、速やかに医師の診察を要します。これらの疾患の場合は腰痛だけでなく
神経症状が下肢に出現したり、安静時にも疼くような痛みがあったりとその様相は異様です。
ほとんどの場合、我々が触った時点や、痛みを聴取する中で
ん?おかしいぞ? 普通の腰痛では無い・・
と気づくことが多いです。
その一例はコチラをご参照ください
上記のような明らかな病変が無いにも関わらず、慢性的や突発的に腰痛がある場合は整形外科的には以下のような分類に分けられます
これらが、いわゆる運動療法で改善し得る病態であるわけです。
ちまたで良く言われるような
骨盤が歪んでいる・背骨がズレているから痛い
というのは少し説明が乏しいかもしれません。なぜならほとんどの人が骨盤や背骨の左右差があるからです。だって、心臓は左にありますし、肝臓は右ですからね・・
当サロンではこのようにアプローチをします
①まずはしっかりと問診
どんな症状も問診が全てです。いつから、なぜ、どのようにその症状が出現したのか。過去の生活環境や、現在の環境。日常生活のクセまで知ることが腰痛を知る第1歩となります。
②痛みの部位と誘発動作を確認
・腰を反ると痛いのか?
・腰を曲げると痛いのか?
・座っていると痛いのか?
まずは痛みを誘発させて、どの動きで痛むのかを確認します。この違いが分かるだけでもかなり腰痛の要因を絞ることが出来ます。それに加えて触診で部位を確認することでより明確にします。
③誘発した痛みが減少する、もしくは消失する動きを確認(超重要)
痛みを誘発させたら、その痛みが軽減および消失する動きを確認します。また、徒手的に背骨や骨盤、筋肉を誘導して痛みが軽減する位置を探ります。
その場で痛みが変わった場合は、それが腰痛の原因だったということが分かるわけです
変わらない場合も、それが1つのヒントになり得ます。
④施術とセルフケアの指導
部位が特定できたら施術を行います。またそれと同時に「セルフケア」や「日常生活での注意点」を知ることが重要です。
腰痛は”コントロール”することがカギとなるのです。
⑤シューズやインソールの処方
特に現場仕事や立ち仕事の場合、足のアライメント不全で腰へのストレスが増大することが分かっています。その場合、シューズ療法やインソール処方を行うこともあります。